大梅寺(だいばいじ)
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・場所:宮城県仙台市青葉区茂庭 大梅寺参道 Yahoo!地図
・説明:句碑の多い寺
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郷土句抄
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・説明:東京で編まれた17編の句集と戦後の作品から横山藤平、富田ひろし、大梅寺住職の星悠雲の三氏が選句したもの
・1988年(昭和63年) 南足柄市 岡 明(岡得太郎の長男)建碑
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2013.2.19

岡 得太郎(おか とくたろう) |
・説明:1893-年 宮城県生まれ 旧仙台藩士の家系に生まれ東京帝大、シカゴ大学に学ぶ 弁護士 志賀潔博士長女博子と結婚
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見ろまづや 今朝のたろひの 太いごど |
たろひ:つらら |
村上 ゑなよ(むらかみ えなよ) |
・説明:1916-1995年? |
なだこまだ きれねえ孫の 歌留多(かるた)詠み |
星 燕山子(ほし )
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・説明: -年 生まれ 第24世景巌和尚は生前燕山子と号した川柳作家
川柳を愛し境内に多くの句碑が建てられた。 |
ごしゃがれて さっぱりうまぐね 餅を喰ひ |
ごしゃがれて:しかられて。 さっぱりうまぐね:ぜんぜんおいしくない。 |
後藤 閑人(ごとう かんじん) |
・説明:1913-1967年 本名:正二、仙台市生まれ。
昭和7年河北新報川柳欄に投句する。昭和42年「川柳宮城野」主幹に推され、東北川柳会の牽引者として活躍する。誠実な人柄は、多くの仲間と後進に敬慕され、彼の一言の重さは今も語り継がれている。新寺三丁目の光寿院に眠る。
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おばんです この家もまた 梅匂ふ |
相馬 黒光(そうま ) |
春の日や 莖漬てろてろ べっこいろ |
莖漬:茎漬け:大根や蕪など葉と一緒に塩漬けしたもの
てろてろ:溶けそうなさま べっこいろ:やや黒みがかった黄色や、透明な黄褐色 |
横山 藤平(よこやま)
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春の風 どんつき唄を のせて来る |
どんつき唄:土突き唄 |
村田 冬三(むらた ) |
葉桜に ふくだびっきも まかん出る |
ふくだびっき:ガマガエル。 |
伊達 南谷子(だて なんこくし) |
・説明:1907-1973年
名を清厚といい、福聚院第十五代住職で川柳歴は昭和六年河北新報川柳欄に初投句。その後、河北川柳会の幹事として活躍する。昭和二十二年「川柳 宮城野」の刊行と同時に雑詠の選を担当、その指導に当たり、この時期に多くの秀吟を発表している。昭和三十年河北新報川柳欄の課題川柳の選者を担当し、昭和四十年「川柳宮城野」の副主幹となる。福聚院から大年寺の自然をこよなく愛し「根岸小唄」を作詞、これに佐藤長助が作曲、地域に普及した。人情に厚く、ひょうひょうとした言動は良寛和尚を彷彿とさせるものがあったという。昭和四十八年、川柳会に輝かしい足跡を残し六十四歳の生涯を閉じた。文参照:ディスカバーたいはく |
かっこう鳥 故郷はやはり いいところ |
富田 ひろし(とみた ひろし) |
ポトサケタ 真似して行くや 乳母の里 |
ポトサケタ:ホトトギスのこと。 |
茂木 十九楼(もぎ ) |
にど豆の おつけがうまい 朝となり |
にど豆:ぬど豆:煮た豆。 おつけ:みそ汁。
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藤原 非想庵(ふじわら ) |
箸ばりも ふだにあげろちゃ お名月 |
ふだ:たくさん。 |
渋谷 木声(しぶや ) |
「あけと-まれ」 子供の指さ 陽もとまる |
白鳥省吾(しろとり・しらとり)(しょうご)
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・説明:1890-1973年 83歳没
宮城県栗原市築館生まれ、白鳥林作の次男
築館高校卒、早稲田大学英文科卒
ホイットマンの詩集の翻訳者、崇拝者として著明
日夏耿之介、西条八十らの芸術派に対抗する民衆詩派の中心的存在となり、
詩の大衆化を推進した。「大地の愛」その他の詩集がある。
1960年 日本詩人連盟会長となる
音頭、社歌、小唄、民謡、歌謡を多数作詞した他、校歌の作詞でも知られ、
その数は日本全国で200校を超える
詩集、評論集、随筆等著書も数多く、日本全国に建立された文学碑も40基を超える。 |
藁(わら)によさ 渋柿入れて 日向ぼこ |
藁によさ:藁で作ったおひつ入。日向ぼこ:日向ぼっこ:ひなたに出て暖まること |
上山 草人( ) |
頬燃えて おしょすい人さ お茶を汲み |
おしょすい:はずかしい |
門脇 信(かどわき )
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ゆきやけが 痒く明日も 雪だべか |
ゆきやけ:しもやけ。雪だべか:雪だろうか |
佐々木 三七(ささき さんしち) |
きびちょの茶 したみつつ聴く 夜の雪 |
きびちょ:急須:きゅうす。 |
横山 彦平(よこやま ) |
「わがんね」と いんびん親父 それっきり |
「わがんね」:わからない。いんびん:へりくつ。へそ曲がり。片意地。ひねくれること |
今野 てる女(こんの ) |
けでやんの もぞこいような 雪が降る |
けでやんの:物を他人にあげる。もぞこい:かわいそう |
天江 富弥(あまえ とみや)
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・説明:1899一1984年、仙台市青葉区八幡町の造り酒屋「天賞」の三男に生まれた。
大正十年に日本最初の童謡専門誌「おてんとさん」をスズキへキと創刊して以来、一貫して子どもに夢を与える児童文化活動の指導者として活躍した。「炉ばた」の主人としても親しまれたユニークな文化人であり、郷土史家として郷土史を多角的な視点から掘り起こし河北文化賞を受けた。
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かっつくがら ゆっくり往がえん 浄土路 |
かっつくがら:おいかけて追いつくから
往(い)がえん:行きなさい |
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