宮城県の句碑・歌碑・詩碑
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大梅寺(だいばいじ)
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・場所:宮城県仙台市青葉区茂庭 大梅寺石段 Yahoo!地図
・説明:句碑の多い寺
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2010.3.1

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大梅寺(だいばいじ)
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・場所:宮城県仙台市青葉区茂庭 大梅寺石段 Yahoo!地図
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松尾 芭蕉(まつお ばしょう)
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・説明:1644-1694年 51歳没 三重県伊賀市出身 本名:松尾宗房(まつおむねふさ)
江戸時代前期の日本史上最高の俳諧師の一人
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山路来て 何やらゆかし すみれ草
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やまじきて なにやらゆかし すみれぐさ
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・句意:京都から大津へ至る山路で見つけた、ほのかな紫色の菫の花を飽きずに眺めていると、訳もなく心が引きつけられていくのだった。
・詠んだ時期・場所:1685年(貞享2年) 芭蕉42歳の作
芭蕉が「野ざらし紀行」で詠んだ一句。京都から大津へ抜ける逢坂山の山中で見た菫を、句友の林桐葉の夭逝した娘に擬えて哀悼した句。
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年(年)建立
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2013.2.19

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大梅寺(だいばいじ)
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・場所:宮城県仙台市青葉区茂庭 大梅寺石段 Yahoo!地図
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夏目 漱石(なつめ そうせき)
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・説明:1867-1916年 東京生まれ 東京帝国大学講師 小説家、評論家、英文学者
本名:金之助
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「草枕」
山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。
維持を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
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意:
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年(年)建立
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2010.3.1

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「草枕」の碑
「痛いがな。そう無茶をしては」
「このくらいな辛抱が出来なくって坊主になれるもんか」
「坊主にはもうなっとるがな」
「まだ一人前じゃねえ。——時にあの泰安さんは、どうして死んだっけな、御小僧さん」
「泰安さんは死にはせんがな」
「死なねえ? はてな。死んだはずだが」
「泰安さんは、その後発憤して、陸前の大梅寺へ行って、修業三昧じゃ。今に智識になられよう。結構な事よ」
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「あの娘さんはえらい女だ。老師がよう褒めておられる」
「石段をあがると、何でも逆様だから叶わねえ。和尚さんが、何て云ったって、気狂は気狂だろう。——さあ剃れたよ。早く行って和尚さんに叱られて来めえ」
「いやもう少し遊んで行って賞められよう」
「勝手にしろ、口の減らねえ餓鬼だ」
「咄この乾屎」
「何だと?」
青い頭はすでに暖簾をくぐって、春風に吹かれている。
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1988年(昭和63年) 大梅寺住職 星悠雲 建立
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大梅寺(だいばいじ)
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・場所:宮城県仙台市青葉区茂庭 大梅寺 Yahoo!地図
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阿部 みどり女(あべ みどりじょ)
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・説明:1886-1980年 札幌生まれ 札幌北星女学校修了 俳人
父は第2代北海道庁長官 第7師団長 永山武四郎の四女 本名:ミツ
長谷川かな女・杉田久女とともに、女流俳句草創期を代表する一人
1910年:阿部卓爾と結婚して東京に住むが、結核のため鎌倉で療養 俳句を始める。
1915年:高浜虚子に師事
1929年:「ホトトギス」を中心に作品を発表
1931年:河北新報の俳壇の選者となる
1944年(昭和19年):長女の婿(一力五郎 河北新報社三代社長)の勧めで仙台市に疎開し
定住 仙台には1978年(昭和53年)まで生活
弟子:蓬田紀枝子、寺島ただし
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修正前 俳詩「駒草」より
蕃山へ 登る路あり 冬の坊
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意:
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1941年(昭和16年) 建立
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蕃山へ 登る口あり 冬の寺 |
句意:
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1941年(昭和16年) 建立 こちらが正解です。
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2010.3.1

茂庭の大梅寺を詠んだ句
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六軒の 檀家持つ寺 柿を干す |
蕃山清水 落葉の上を 流れけり |
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大梅寺(だいばいじ)
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・場所:宮城県仙台市青葉区茂庭 大梅寺 Yahoo!地図
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柏原 眠雨(かしわばら みんう)
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・説明:1935-年 東京都出身 仙台市在住 本名:柏原啓一
哲学研究者 東北大学文学部長、東北大名誉教授 仙台を拠点に俳誌「きたごち」を主催する。
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石鉢に 受けて あふるる さよ清水
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意:
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1995年(平成7年) きたごち俳句会 建立
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2013.2.19

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大梅寺(だいばいじ)
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・場所:宮城県仙台市青葉区茂庭 大梅寺 Yahoo!地図
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千え
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・説明:
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古寺や 木の葉混りの 木子汁
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意:
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年(年)建立
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大梅寺(だいばいじ)
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・場所:宮城県仙台市青葉区茂庭 大梅寺 Yahoo!地図 |
岡 得太郎(おか とくたろう)
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・説明:1893-年 宮城県生まれ 旧仙台藩士の家系に生まれ東京帝大、シカゴ大学に学ぶ
弁護士 志賀潔博士長女博子と結婚
大梅寺に梅の木30本寄進し、梅の安否を郵便はがきに期したものを拡大して彫む
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咲ぎしたが 大梅寺さんの 有名(うめ)の花
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句意:大梅寺に寄進した梅は咲きましたか
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1986年(昭和61年) 建立
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2013.2.19

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大梅寺(だいばいじ)
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・場所:宮城県仙台市青葉区茂庭 大梅寺 Yahoo!地図
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柏原 眠雨(かしわばら みんう)他
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・説明:1935-年 東京都出身 仙台市在住 本名:柏原啓一
哲学研究者 東北大学文学部長、東北大名誉教授 仙台を拠点に俳誌「きたごち」を主催する
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蕃山の四季 俳誌 「きたごち」より
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禅寺よ 板木ひゞけり 夕桜 きよ
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句碑の背よ 竹の皮脱ぐ 禅の寺 日出子
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登り来て 焚火の匂ふ 大梅寺 眼雨
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冬鳥や 水音絶えぬ 山の寺 恭子
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2004年(平成16年)建立
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2013.2.19

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