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宮城県の文学碑

仙台市博物館・三太郎の小径
・場所:宮城県仙台市青葉区川内 仙台市博物館横 三太郎の小径スタート地点   Yahoo!地図 
阿部 次郎(あべ じろう)
・説明:1883〜1959年 山形県飽海郡松山町(現酒田市)に生まれる。
 1914年随筆・評論をまとめた「三太郎の日記」を出版。人間としての生き方を問いかけるこの本は、今も読む人の心を強く捉えている。
 1921年には東北大学法文学教授となり、美学を講義。翌年ドイツへ留学し、1941年、東北大学法文学部長となり、定年退官するまで多くの学生を育てた。同大学構内には、「三太郎の小径」と名付けられた散歩道がある。1959年、仙台にて死去
白雲の 行方を問はむ 秋の空
 句意:
 1985年(昭和60年) 建立 1944年(61歳)に詠んだ句
2010.2.25




 


仙台城址 二の丸跡/三太郎の小径
・場所:宮城県仙台市青葉区青葉山 仙台城址 二の丸跡 三太郎の小径 Yahoo!地図
木俣 修(きまた おさむ)
・説明:1906〜1983年 滋賀県愛知川町出身。
    1931年(昭和6年)宮城師範学校で教鞭をとる。北原白秋に師事
蔦かつら あかくもみつる しろあとに 百舌は高なく ゆふさりくれは
 歌意:蔦かつら:(つたかつら)つる草の総称
    百舌(もづ):全長20pの鳥
 1972年(昭和47年) 建立 宮城県師範学校 昭和7年から13年卒業生
2010.2.25








仙台城址 二の丸跡/青葉山公園/三太郎の小径 
・場所:宮城県仙台市青葉区川内 三太郎の小径 Yahoo!地図  
斎藤 茂吉(さいとう もきち)
・説明:1882−1953年 山形県上山市生まれ。医学と歌人として活動
    山形の人々と山河を愛し、父と母を愛し続けた歌人
わがこころ 和ぎつつゐたり 川の瀬の 音たえまなき 君が家居に
 歌意:
 1990(平成2年) 建立 斎藤茂吉歌碑建設委員会
2010.2.25





 山形の生んだ不世出の歌人斎藤茂吉(明治15年−昭和28年)は、哲学者阿部次郎の招きにより、昭和3年5月東北大帝国大学における講演のため来仙した。その折広瀬川湖畔の阿部次郎宅に二泊し、次の五首(歌集「ともしび」所収)を詠んだ。
 みちのくに 来しとおもへば 楽しかり こよひしづかに 吾はねむらむ
 さ夜ふけと 更けわたるころ 海草の うかべる風呂に あたたまりけり
 朝がれひ 君とむかひて みちのくの 山の蕨(わらび)を 食へばたのしも
 わがこころ 和ぎつつゐたり 川の瀬の 音たえまなき 君が家居に
 いとまなき 吾なりしかど みちのくの 仙台に来て 友にあへるはや
 同郷の二人の50年にわたる友情を記念し、あわせてその歌集を讃え、有志を計ってここに歌碑を建設した。 阿部次郎三女 大平千枝子 識