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東北の歌枕の地を訪ねて
(陸奥は山城・大和に次ぎ、三番目の「歌枕の国」)
不忘山(ふぼうさん)1705m

喜撰 法師()/古今和歌六帖
みちのくに あふくま川の あなたにや 人忘れずの 山はさかしき
 (陸奥に)   (阿武隈川の)    (彼方)    (不忘山)  ()       
 歌意:陸奥にある阿武隈川の彼方には険しい不忘の山が立ちはだかっているように、忘れえぬ人にはなかなか逢うことがかないません。
古今集
わが庵は 都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と ひとはいふなり
 歌意: 

    
 
与謝野晶子(よさのあきこ)
 心の遠景
阿武隈も 牡鹿の海も ほのかなり 不忘山の 忘れざるほど
 歌意:
男なる 烏帽子川音 青麻山 女身にかなふ わすれずの山
 歌意: 

長老湖から後の山は不忘山