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陸奥歌枕の地を訪ねて
(陸奥は山城・大和に次ぎ、三番目の「歌枕の国」)
十符の菅薦(とふのすがも)
・場所:宮城県利府町 Yahoo!地図
・説明:編み目が十筋あるスゲ製の薦

藤原 顕昭(ふじわらの けんしょう)
・説明:1130−1209年 平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての歌僧
袖中抄
 みちのくの とふの菅こも なゝふには 君をねさして  みふにわれねむ
 みちのくの とふのすがも なゝふには きみをねさして みふにわれねむ
 歌意:陸奥から産する幅の広い十ふの菅こもの七ふにはあなたを寝かせ、狭い三ふには私が寝ましょう。

 

藤原 仲実(ふじわらの なかざね)
・説明:1064−1122年 平安時代後期の公卿
綺語集 
 みちのくの 十符の菅薦  七編には   君を寝させて  三編に我が寝む
 みちのくの とふのすがも ななあみには きみをねさせて みあみにわがねむ
 歌意:

 

藤原 経信(ふじわらの つねのぶ)
・説明:1016−1097年  
金葉和歌集
 水鳥の   つららの枕   ひまもなし むべさへけらし 十符の菅薦
 みずとりの つららのまくら ひまもなし むべさへけらし とふのすがも
 歌意:水鳥が枕としている氷は隙間もない。なるほど寒いはずだ。我が床の十ふの管薦も

 

後鳥羽院(ごとばいん)
・説明:1180−1239年 平安時代末期〜鎌倉時代初期の天皇
    高倉天皇の第四皇子として生まれる。
 
後鳥羽院御集
 寝覚めする 十符の菅薦  冴えわびて 暁ふかく    千鳥鳴くなり
 ねざめする とふのすがも さえわびて あかつきふかく ちどりなくなり
 歌意:編み目が十筋ある管で編んだ薦に寝て眠りから目覚めると、寒さに耐えかねて方近く千鳥が鳴くことだ。

 

源 実朝(みなもと の さねとも)/鎌倉右大臣(かまくら うだいじん)
・説明:1192−1219年 鎌倉時代前期の鎌倉幕府第3代征夷大将軍
    征夷大将軍源頼朝の二男。母は北条政子
夫木和歌集
 あやむしろ 緒になすまでに 恋わびぬ  下朽ちぬあらし  十符の菅薦
 あやむしろ おになすまでに こいわびぬ したくちぬあらし とふのすがも
 歌意:

 
和泉 式部(いずみ しきぶ)
・説明:974・976−生没年不詳 父は越前守大江雅致(まさむね)、母は越中守平保衡(たいらのやすひら)女 中古三十六歌仙の一人 女房三十六歌仙の一人 王朝時代随一の女流歌人 
和泉式部続集
 たまさかに 十符の菅薦  かりにのみ くれはよとのに しく物はなし
 たまさかに とふのすがも かりにのみ くれはよとのに しくものはなし
 歌意:


和知 風光(わち ふうこう)
・説明: −1755年 55歳没 白河の俳人 別名:夕顔庵、巽々坊
・訪れた日:1751年 十符の菅薦を訪れて詠んだ
       時雨なは  十府の菅蓑  ほしからめ
       しぐれなは とふのすがも ほしからめ
 句意: