一関市藤沢町の芭蕉句碑
|
円融寺(えんゆうじ)
|
・場所:岩手県一関市藤沢町藤沢字早道98 Yahoo!地図
|
春もやゝ 気色ととのふ 月と梅 |
はるもやや けしきととのう つきとうめ |
句意:空の月がおぼろにうるみ地にある梅も蕾がほころんで、今年もようやく春の気配が整って、いかにもそれらしくなってきた。
・詠んだ時期・場所:1693年 芭蕉門人の森川許六宅で紅梅を愛でて詠んだもの。
|
1804年(文化元年)円融寺33代住職 永応和尚(高橋東皐の高弟) 建立
揮毫:33代住職 月踞法師(釣雲堂と号)
一関指定文化財
|
2014.7.30

|
|
神明社(しんめいしゃ)
|
・場所:岩手県一関市藤沢町大籠下野在家 Yahoo!地図 |
蓬菜に 聞かばや伊勢の 初便り
|
ほうらいに きかはやいせの はつたより |
・句意:正月がきて床の間には蓬莱が飾ってあり、めでたいうちに厳粛な気分である。この蓬莱を前にして、伊勢神宮のある伊勢から今年の初便りを聞きたいものだ
蓬莱(ほうらい):正月の飾り物の蓬莱飾りのこと。三方に松竹梅を立てて、白米・歯朶・昆布・ゆずり葉を敷き、橙・蜜柑・柚・橘・かちぐり・野老・ほんだわら・ころがき・伊勢海老・梅干しなどをその上に飾る。
・詠んだ時期・場所:1694年(元禄7年) 江戸
|
1826年(文政9年) 樵耕堂(佐藤源十郎)建立
一関市指定文化財
|
|
|
保呂羽神社の奥天満宮/天神社境内
|
・場所:岩手県一関市藤沢町保呂羽字二本柳213番 Yahoo!地図 |
雲雀なく 中のひようしや 雉子の聲
|
ひばりなく なかのひょうしや きじのこえ |
・句意:ひばりのさえずる春の日、その鳴声に合いの手を入れるように雉子が拍子をつける。
・詠んだ時期・場所:1689年(元禄2年)
|
1821年(文政4年)保呂羽の青木求順が俳諧の師匠高橋東皐の三回忌を記念して 建立
|
|
|
保呂羽字又木 路上
|
・場所:岩手県一関市藤沢町保呂羽字又木 一段高い畑の奥 道路際 Yahoo!地図
保呂羽字大宝城
|
梅が香に のつと日の出る 小路かな
|
うめがかに のっとひのでる やまじかな |
・句意:早春の薄明の中、山路を上って行くと、野の梅の香が強く薫っている。
と急にあたりを赤々と染めて、朝日が昇ってきた。
・詠んだ時期・場所:1694年(元禄7年)51歳に詠んだ句
|
1831年(天保元年)保呂羽地内で俳句活動をしていた高橋東皐の愛弟子秋冨、桂林が中心となり 建立
|
|
|
大籠宿屋敷保登子 路上
|
・場所:岩手県一関市藤沢町大籠宿屋敷保登子 路上 Yahoo!地図 |
風流の はしめや奧の 田植うた
|
ふうりゅうの はじめやおくの たうえうた |
・句意:白河の関を越えると田植え歌が聞こえてきた。これがみちのくの旅の風流の初めなのだなあ
・詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」須賀川市本町の相楽等躬(さがらとうきゅう)宅
|
1867年(慶応3年) 金野含徳ら建立
|
|
|