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山形県酒田市
7月29日
 川舟(かわぶね)に乗りて酒田の湊に下る。
 川舟の乗って酒田の港へ下る。
 淵庵不玉(えんあんふぎょく)といふ医師(くすし)のもとを宿とす。
 その日は淵庵不玉という医者のもとに泊めてもらう。 
         あつみ山や 吹浦かけて  夕すヾみ
         暑き日を  海にいれたり 最上川
 

日和山公園
・場所:山形県酒田市南新町1丁目 日和山公園 Yahoo地図 



          暑き日を 海に入れたり 最上川
          あつきひを うみにいれたり もがみがわ 
・句意:暑かった今日一日を海に流し入れたかのようだ。真っ赤な夕日が広大な最上川河口に沈もうとしている。
・詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」 酒田本町の安種亭寺島彦助宅での句会
 裏:句は芭蕉が奥の細道の途次当地で吟じたもの。書は能書の聞え高い門人素龍に命じて浄書せしめた二本のうちの柿衛本から採取した。従って優麗見事な書風である。
                  昭和五十四年九月 柿衛書
 1979年(昭和59年)酒田ロータリークラブ建立 柿衛本
2011.7.11



         温海山や   吹浦かけて   ゆふ涼
         あつみやまや ふくうらかけて ゆうすずみ
・句意:雄大な景色の中で温海山が夕涼みをしている
・詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」酒田滞在中 伊東不玉宅
 1788年(天明8年) 柿崎寸昌柳下庵 建立 須磨明石の俳人武然筆
2013.9.19


2011.7.11



あぶみや玉志亭発句会
あぶみや玉志亭にして 納涼の佳興に瓜を もてなして発句を
こふて日句なきものは喰 事あたはじと戯ければ

松尾 芭蕉(まつお ばしょう)
        初真桑瓜  たてにやわらん 輪にわせむ
        初眞桑   四にや斷ン   輪に切ン 
        はつまくわ よつにやきらん わにきらん
・句意:おいしそうな初物の真桑瓜のご馳走が出たが、さてこれをを縦に割ろうか、それとも輪切りにて食べようか。
 真桑瓜:まくあうり
詠んだ時期・場所:1689に奥の細道、酒田の船問屋近江三郎兵衛亭

河合 曽良(かわい そら)
・説明:1649−1710年 長野県諏訪市生まれ 俳諧師 芭蕉の奥の細道に同行した弟子
    蕉門十哲の一人
初瓜や かぶり廻しを おもい出ず
 句意:
 伊東 不玉(いとう ふぎょく)
・説明:1648−1697年 50歳没 酒田の医師 俳人 大淀三千風にまなぶ。奥の細道の旅の途中の芭蕉をむかえて入門。各務支考らとまじわり,酒田俳壇の基礎をきずいた。
 本名:玄順、別号:潜庵,潜淵庵
 三人の 中に翁や 初真桑
 句意:
近江屋 三郎兵衛(おおみや さぶろべえ)
・説明:−年 歳 
 本名: 号:玉志(ぎょくし)、鐙屋(あぶみや)
 
興にめてて こころもとなし 瓜の味
 句意:
 年 建立
2013.9.19


2011.7.11


2013.9.19


 

  伊東玄順(不玉) 
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