黒石市松尾芭蕉句碑
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法眼寺()
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・場所:青森県黒石市山形町82 法眼寺鐘楼堂の南側 Yahoo地図
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百年の けしきを庭の 落葉かな
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ももとせの けしきをにわの おちばかな |
・句意:庭に深く降りうずんだ落ち葉が、百年という長い歳月を重ねたこの寺のものふりた趣を、まさしく眼前に物語っているようである。
・詠んだ時期・場所:1691年 彦根市
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1791年(寛政3年) 梅成・龜文 建立。貞松筆 |
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花咲て 七日鶴見る 麓かな
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はなさきて なのかつるみる ふもとかな |
・句意:桜の花が咲いて散るまでは七日だという。また鶴も降りた場所に七日間留まるという。この清風の屋敷に来てみると花と鶴とが見られてなんと素晴らしいことか。
・詠んだ時期・場所:1686年 鈴木清風の江戸の屋敷
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1843年(天保14年) 芭蕉百五十年忌に松井如莱 建立 |
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薬師寺(やくしじ)
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・場所:青森県黒石市温湯鶴泉 Yahoo地図
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山中や 菊は手をらぬ 温泉の匂ひ
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やまなかや きくはたおらぬ ゆのにおい |
句意:山中の温泉は、長寿延命の菊を手折るにも及ばぬ、かぐわしい湯の匂であることよ。
・詠んだ時期・場所:1689年(元禄2年)石川県加賀市山中温泉
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1800年(寛政12年)温湯の俳人後藤五嵐・友二 建立
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長寿院(ちょうじゅいん)
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・場所:青森県黒石市浅瀬石 墓石の裏 Yahoo!地図 |
古池や 蛙飛込む 水の音
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ふるいけや かわずとびこむ みずのおと |
・句意:古い池に、一匹の蛙が飛び込んだ。水音と共に池の水面に波紋が広がり、やがて、以前にも増して静寂が訪れた。
季語は蛙(春)
・詠んだ時期・場所:1686年 東京都江東区深川の芭蕉庵
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1913年(大正2年) 鳴海鉄太郎 建立
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稲荷神社(いなりじんじゃ)
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・場所:青森県黒石市温湯がむし下 Yahoo!地図 |
梅か香に のつと日の出る 山路かな
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うめがかに のっとひのでる やまじかな |
原本では「うめ」を「むめ」と表記
・句意:寒い朝。梅の香が匂う山路には、何の前触れもなく朝日がひょっこりと昇ってくる。
・詠んだ時期・場所:1694年 伊賀上野に向かう旅の途中
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1773年(安永2年) 建立
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行く秋や手をひろげたる栗の毬
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ゆくあきや てをひろけたる くりのいか |
・句意:晩秋の栗を見ていると、まるで手を広げて、行く秋を押しとどめているように見える。
・詠んだ時期・場所:1694年 伊賀
・句碑の場所:
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1832年(天保3年) 建立
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黒石神社(くろいしじんじゃ)
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・場所:青森県黒石市市ノ町20 Yahoo!地図 |
春も稍 けしき調ふ 月と梅
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はるもやや けしきととのう つきとうめ |
・句意:空の月がおぼろにうるみ地にある梅も蕾がほころんで、今年もようやく春の気配が整って、いかにもそれらしくなってきた。
・詠んだ時期・場所:1693年 芭蕉門人の森川許六宅で紅梅を愛でて詠んだもの
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年 建立
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保福寺(ほふくじ)
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・場所:青森県黒石市大字乙徳兵衛町39-1 Yahoo!地図 |
八九間 空て雨ふる 柳かな
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はっくけん そらであめふる やなぎかな |
・句意:降りみ降らずの空模様柳の木を見上げると、八、九間上あたりから春雨が降っているように見えた。
・詠んだ時期・場所:1694年
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1828年(文政11年) 建立
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虹の湖公園(にじのみずうみ公園)
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・場所:青森県黒石市沖浦山神1-5 Yahoo!地図 |
うらやまし うき世の北の 山桜
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うらやまし うきよのきたの やまざくら
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・句意:金沢は静かな場所でうらやましい。私は今江戸にあってよろず浮世の問題に悩まされている
・詠んだ時期・場所:1692年 金沢
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1989年(平成元年) 建立
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