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宮城県の文学碑
 宮城野への道
・場所:宮城県仙台市宮城野区五輪一丁目1−3 Yahoo地図 

宮城野への道
 1974(昭和49年)仙台東ロータリークラブ寄贈 建立
2014.11.27



 
伊達 政宗(だて まさむね)
・説明:1567−1636年 米沢市生まれ 仙台藩初代藩主
 我宿の   庭の村萩    咲きしより 思いぞいづる  宮城野の原
 わがやどの にわのむらはぎ さきしより おもいぞいづる みやぎののはら
 歌意:
 京都屋敷にて 68歳の作
 1974(昭和49年)仙台東ロータリークラブ寄贈 建立
2014.11.27



詠み人知らず
古今和歌集
宮城野の もとあらのこはぎ つゆを重み  風を待つごと  君をこそ待て
みやぎののもとあらのこはぎ つゆをおもみ かぜをまつごと きみをこそまて
 歌意:宮城野の、下葉もまばらになった萩は、露が重いので吹き払う風を待っています。
 私も、あなたのおいでをいちずにまっています。

 1974(昭和49年)仙台東ロータリークラブ寄贈 建立
2014.11.27




源 俊頼(みなもとの としより)
・説明:1055−1129年 75歳没 平安時代後期の官人・歌人
 とりつなげ 玉田横野の   はなれ駒  つづじが岡に  あせびはなさく
 とりつなげ たまだよこのの はなれこま つづじがおかに あせびはなさく
 歌意:野田横野に放し飼いにしている馬をつなぎなさい。つつじが岡に馬酔木が咲いています
 1974(昭和49年)仙台東ロータリークラブ寄贈 建立
2014.11.27




源 俊頼(みなもとの としより) 
・説明:1055−1129年 75歳没 平安時代後期の官人・歌人  
 さまざまに 心ぞとまる   宮城野の  花のいろいろ  虫のこゑごゑ
 さまざまに こころぞとまる みやぎのの はなのいろいろ むしのこえごえ
 歌意:
 1974(昭和49年)仙台東ロータリークラブ寄贈 建立
2014.11.27


 

宗久 法師(そうきゅう ほうし)
・説明:生没年未詳 南北朝時代の僧 歌人 
 宮城野の  萩野名に立つ  もとあらの 里はいつより  荒れはじめけん
 みやぎのの はぎのなにたつ もとあらの さとはいつより あれはじめけん
 歌意:
 名取川を渡って宮城野に入り、その風情に感動。ほかと異なった色をした萩を一枝折り、人の住んでいた往時を偲び和歌一首を詠みました。  
 1974(昭和49年)仙台東ロータリークラブ寄贈 建立
2014.11.27


 
 
松尾 芭蕉(まつお ばしょう)
・説明:1644−1694年 51歳没 三重県伊賀市出身 本名:松尾宗房(むねふさ)
    江戸時代前期の日本史上最高の俳諧師の一人
 
 おくの細道
 名取川を渡りて仙台に入。あやめふく日也・・・・・・・・・ 
 宮城野の萩茂りあひて秋の気色思ひやらるる。 玉田横野つつじが岡はあせび吹く也。
 日影ももらぬ松の林に入りて爰を木の下といふとぞ・・・
        あやめ草  足に結ばん   草鞋の緒
        あやめぐさ あしにむすばん わらじのお
・句意:あやめ草をぞうりの緒に付けて旅の無事を祈る
    端午の節句のあやめ草を足に結んだつもりで、わらじをはき健脚を祈ろう
    草履の緒に編み込んだ紺の布の色(あやめ色)の草履で旅立った。
・詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」 仙台市

 1974(昭和49年)仙台東ロータリークラブ寄贈 建立
2014.11.27



 
遠藤 日人(えんどう あつじん) 
・説明:1757−1836年 石巻市桃生町寺崎生まれ 仙台藩士
  俳諧を白居に、儒学を志村五城に学ぶ
  本名:木村 定矩(きむらさだのり) 通称は伊豆之輔 遠藤清左衛門
  別号に竹林舎、木間庵、言外堂など
        宮城野を  大根植えて   へらしけり
        みやぎのを だいこんうえて へらしけれ
 句意:
 1974(昭和49年)仙台東ロータリークラブ寄贈 建立
2014.11.27



 
 
島崎 藤村(しまざき とうそん)
・説明:1872−1943年 岐阜県生まれ 詩人、小説家 本名:島崎春樹
 1986年、東北学院教師となり仙台に赴任、1年で辞す
 この間に詩作にふけり、第一詩集・「若菜集」を発表し、文壇に登場
若菜集(草枕より)
 心の宿の 宮城野よ 乱れて熱き吾が身には 日影も薄く草枯れて
 荒れたる野こそうれしけれ ひとりさみしき吾が耳は 吹く北風を琴と聴き

 悲しみ深き吾が目には 色彩(いろ)なき石も花と見き 島崎藤村26歳の作
 詩意:
 1974(昭和49年)仙台東ロータリークラブ寄贈 建立
2014.11.27