HOME

須賀川市の万葉歌碑
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 60基
万葉集 巻10
・場所:福島県須賀川市愛宕山 Yahoo地図

万葉集 巻10−1848
詠み人知らず
・万葉植物:川楊:かわやなぎ:ねこやなぎ
 山の際に  雪は降りつつ  しかすがに この川楊は   萌えにけるかも
 やまのまに ゆきはふりつつ しかすがに このかはやぎは もえにけるかも
 歌意:山の間に雪が降っているけど、この河楊(かはやぎ)は芽吹いています。もう春なんですね
翠ヶ丘公園 2013.12.6





万葉集 巻10−1860
詠み人知らず
・万葉植物:山吹
 花咲きて  実はならねども 長き日に  思ほゆるかも  山吹の花   
 はなさきて みはならねども ながきけに おもほゆるかも やまぶきのはな
 歌意:花が咲いても実はならないのか 長き日に気がかりでたまらない。山吹の花よ
翠ヶ丘公園 2013.12.6



 
万葉集 巻10−1879
詠み人知らず
・万葉植物:薺蒿:うはぎ:よめな
 春日野に  煙立つみゆ   娘子らし  春野のうはぎ  摘みて煮らしも
 かすがのに けぶりたつみゆ をとめらし はるののうはぎ つみてにらしも
 歌意:春日野に立ち昇る煙が見える春の野遊びに娘達がよめなを摘んで煮ている煙だろうよ
翠ヶ丘公園 2013.12.6
 



万葉集 巻10−1895 
柿本 人麻呂(かきのもとの ひとまろ)
・説明:?−?年 飛鳥時代の歌人。名は「人麿」とも表記される
・万葉植物:三枝:さきくさ:みつまた
 春されば  まづ三枝の   幸くあらば  後にも逢はむ  な恋ひそ我妹 
 はるされば まづさきくさの さきくあらば のちにもあはむ なこひそわぎも
 歌意:
翠ヶ丘公園  2013.12.6




万葉集 巻10−1986
詠み人知らず
・万葉植物:かきつばた:杜若
 我れのみや かく恋すらむ  かきつはた 丹つらふ妹は  いかにかあるらむ
 われのみや かくこいすらむ かきつばた につらういもは いかにかあるらむ
 歌意:こんな風に恋をしているのは私だけなのでしょうか。かきつばたのようなきれいなあの娘はどうなのでしょうか。
翠ヶ丘公園 2013.12.6



 

万葉集 巻10−1989
詠み人知らず
・万葉植物:卯の花:うのはな:うつぎ
 卯の花の  咲くとはなしに ある人に  恋ひやわたらむ 片思にして  
 うのはなの さくとはなしに あるひとに こひやわらたむ かたおもいにして
 歌意:卯の花のようなあだ花を咲かしたこともない人のに、こんなにもずっと恋し続けていることだ。片思いのままに
翠ヶ丘公園 2013.12.6




万葉集 巻10−2110
詠み人知らず
・万葉植物:すすき
 人皆は   萩を秋と言ふ   よし我れは 尾花が末を   秋とは言はむ 
 ひとみなは はぎをあきといふ よしわれは をばながうれを あきとはいはむ
 歌意:みんなは、萩が秋の花だ、というけれど、私は尾花(おばな)こそが秋の花だと言います
翠ヶ丘公園 2013.12.6




万葉集 巻10−2202
詠み人知らず
・万葉植物:かつら:
 黄葉する  時になるらし  月人の   の枝の    色づく見れば 
 もみちする ときになるらし つきひとの かつらのえだの いろづくみれば
 歌意:黄葉になる時になるらしい 月人の桂の高木も色付くのを見ると
翠ヶ丘公園 2013.12.6



 
万葉集 巻10−2270
詠み人知らず
・万葉植物:思ひ草:ナンバンギセル
 道の辺の  尾花が下の   思ひ草   今さら更に   何物か思はむ  
 みちのへの をばながしたの おもひくさ いまさらさらに なにをかおもはむ
 歌意:道の辺の尾花の根元に寄り添って咲く思ひ草は、うつむいてなにやら思わしげですが、私は今さら何をを思い嘆きましょうか。あなたお一人を信じ頼りに思っているのですから
翠ヶ丘公園 2013.12.6


 


 
万葉集 巻10−2275
詠み人知らず
・万葉植物:あさがほ:朝顔
 言に出でて  言はばゆゆしみ  朝顔の   穂には咲き出ぬ 恋もするかも
 ことにいでて ことはばゆゆしみ あさがおの ほにはさきでぬ こいもするかも
 歌意:口に出して言えば悪いことが起こるといけないので朝顔の花のように目立たないよう恋もするのですよ
翠ヶ丘公園 2013.12.6


 


万葉集 巻10−2278
詠み人知らず
・万葉植物:からあゐ:韓藍(からあい):けいとう
 恋ふる日の 日長くしあれば  我が園の   韓藍の花の    色に出でにけり
 こふるひの けながくしあれば わががそのの からあゐのはなの いろにいでにけり
 歌意:恋する日々が長く続いたものだから、私の庭の韓藍(からあゐ)の花のように、顔色にでてしまいました
翠ヶ丘公園 2013.12.6



 

万葉集 巻10−2291
詠み人知らず 
・万葉植物:つきくさ:月草:つゆくさ
 朝咲き   夕は消ぬる   月草の   消ぬべき恋も  我れはするかも
 あしたさき ゆふへはけぬる つきくさの けぬべきこいも われはするかも
 歌意:
翠ヶ丘公園 2013.12.6


 

万葉集  巻11〜13へ