尾花沢市 養泉寺
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宿泊:7月4日・5日・6日・8日・11日・12日
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・説明:新暦7月3日 芭蕉と交流のあった鈴木清風を訪ねた。
尾花沢では清風邸3泊、養泉寺7泊し芭蕉3句、曾良1句を詠んでいる。
すずしさを我が宿にしてねまる也 芭蕉
這い出でよかひやが下のひきの声 芭蕉
まゆはきを おもかげにして紅粉(べに)の花 芭蕉
蚕飼(こがい)する人は古代のすがたかな 曽良
新暦7月13日立石寺へ旅立
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養泉寺(ようせんじ)涼し塚
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・場所:山形県尾花沢市梺町2-4-6 Yahoo!地図
・説明:7日間宿泊した場所
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養泉寺 本堂 2013.5.23

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涼し塚
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初折の表4句が刻まれている
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涼し越 我可宿にして 祢ま流也
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すずしさを わがやどにして ねまるなり
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・句意:涼しさを我が家にいるような気分でくつろぎながら座っている
「ねまる」:この地方の方言で「くつろいで座る」こと
・詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」 尾花沢市鈴木清風宅
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1762年(宝暦12年)柴崎路水と鈴木素州 建立
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2013.5.23

左:松尾芭蕉 涼し塚句碑
右:壺中居士碑
壺中は、村山地方を代表する江戸初期の俳人 山寺立石寺に「蝉塚」を築いた人
2013.5.23

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芭蕉碑
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十泊のまち尾花沢 |
養泉寺(ようせんじ)/芭蕉・清風連句碑 |
・説明:尾花沢で詠まれた歌仙
歌仙の詠み方
通常は四人で一つの連歌一巻を詠みます。発句に始まり挙句で閉め、月の歌、華の歌、季節の歌などのテーマが始めから用意されています。それに合せて、前に詠まれて句に繋げて構成されます。 |
歌仙1/松尾芭蕉
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すずしさを 我やどにして ねまる也
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すずしさを わがやどにして ねまるなり |
・句意:涼しさを我が家にいるような気分でくつろぎながら座っている
「ねまる」:この地方の方言で「くつろいで座る」こと
・詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」 尾花沢市鈴木清風宅 |
1988年(昭和63年) 建立
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歌仙2/鈴木 清風(すずき せいふう) |
つねのかやりに 草の葉を焼く
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・句意:たいしたもてなしもできず、いつものように蚊遣り草をたくばかりです
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歌仙3/河合 曽良(かわい そら)
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鹿子立 をのへのし水 田にかけて
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・句意:生まれて間もない鹿の子供がいる岡の辺りから田にかけての情景を詠んだ
をのへのし水:尾上の清水
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歌仙4/村川 素英(むらかわ そえい)/芭蕉の接待役
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ゆふづきまるし 二の丸の跡
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・句意:鹿に月は似合う。鹿の子供がいた岡の辺りには城の二の丸があった。
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2013.5.23

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そば処「明友庵」/竃セ友本社工場前
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・場所:山形県尾花沢市五十沢字前森山1432-38 Yahoo!地図
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奥の細道文学碑 |
尾花澤にて清風と云者を尋ぬかれは富る
ものなれとも志いやしからす都にも折々
かよひて さすかに旅の情をも知たれは
日比とゝめて長途のいたはりさま・・
にもてなし侍る
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凉しさを 我宿にして ねまる也
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すずしさを わがやどにして ねまるなり
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・句意:おかげさまで、この涼しさを、まるでわが家にいるような気分で味わいながら、気楽に膝を崩してくつろいでいます。
「ねまる」:この地方の方言で「くつろいで座る」こと
・詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」 尾花沢市鈴木清風宅
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1987(昭和62年) 西塚義治 建立 俳人:加藤楸邨の書
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2016.07.22

2016.07.22

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山形市山寺へ
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