山形自動車道蔵王PA(上り)
|
・場所:山形県山形市釈迦堂 Yahoo!地図 |
五月雨を 集めて早し 最上川 |
さみだれを あつめてはやし もがみがわ |
・句意:降り続く五月雨(梅雨の雨)を一つに集めたように、何とまあ最上川の流れの早くすさまじいことよ。
・詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」大石田の船宿経営高野平左衛門(一栄)方にて行われた句会の冒頭の発句 |
年 建立
|
2013.8.22

|
山形自動車道蔵王PA(上り) |
・場所:山形県山形市釈迦堂 Yahoo!地図 |
雲の峰 幾つ崩て 月の山 |
くものみね いくつくずれて つきのやま |
・句意:月山に三日月、夕日に映える雲は、幾度、崩れては湧きしただろうか
入道雲がいくつもいくつも沸き上がってはその姿を崩して行く。
今は、薄明かりに照らされた月の山が横たえている。
季語:雲乃峯:くものみね:(入道雲):夏
・詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」山形県 月山角兵衛小屋 |
語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな |
かたられぬ ゆどのにぬらす たもとかな |
・句意:湯殿山神社の神秘は、口外できない掟なので感慨ひとしおで、ひそかに袂を濡らしたりする。
・詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」山形県湯殿山
|
年 建立
|
2013.8.22


|
山形自動車道蔵王PA(上り) |
・場所:山形県山形市釈迦堂 Yahoo!地図 |
涼しさや ほの三か月の 羽黒山 |
すずしさや ほのみかづきの はぐろやま |
・句意:羽黒山で夕闇の中、木立を通してに三日月がかかっている。五月雨時期の下界の暑さがまるで嘘のようだ。
・詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」 羽黒山南谷
|
暑き日を 海にいれたり 最上川
|
あつきひを うみにいれたり もがみがわ |
・句意:暑かった今日一日を海に流し入れたかのようだ。真っ赤な夕日が広大な最上川河口に沈もうとしている。
・詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」酒田本町の安種亭寺島彦助宅での句会
|
年 建立
|
2013.8.22


|
山形自動車道蔵王PA(上り) |
・場所:山形県山形市釈迦堂 Yahoo!地図 |
あつみ山や 吹浦かけて 夕すゞみ |
あつみやまや ふくうらかけて ゆうすずみ |
・句意:雄大な景色の中で温海山(あつみやま)が夕涼みをしている。
・詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」 酒田市最上川河口の袖の浦に舟を浮かべながら、夕涼みしたとき
|
象潟や 雨に西施が ねぶの花
|
きさがたや あめにせいしが ねぶのはな |
・句意:雨にれたネムノ花は、あたかも中国の美女西施が憂いの顔のようと咲いていた。
西施(せいし):古代中国春秋時代(B.C.770〜403)の末期、越国に居た絶世の美女
ねぶの花:ネムノ木
・詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」 秋田県象潟市
|
年 建立
|
2013.8.22


|
|