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山形市釈迦堂

山形自動車道蔵王PA(下り)
・場所:山形県山形市釈迦堂  Yahoo!地図 
          閑さや   岩にしみ入   蝉の声
          しずかさや いわにしみいる せみのこえ 
・句意:ひっそりとして、閑かな山寺。一山の岩にしみ入るように、蝉の声が澄み透って聞える。
・時期・場所:1689年「奥の細道」立石寺に参詣した際に詠んだ発句

 年 建立
2013.7.14




山形自動車道蔵王PA(上り)
・場所:山形県山形市釈迦堂  Yahoo!地図 
         五月雨を  集めて早し   最上川
         さみだれを あつめてはやし もがみがわ 
・句意:降り続く五月雨(梅雨の雨)を一つに集めたように、何とまあ最上川の流れの早くすさまじいことよ。
・詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」大石田の船宿経営高野平左衛門(一栄)方にて行われた句会の冒頭の発句
 
 年 建立
2013.8.22



山形自動車道蔵王PA(上り) 
・場所:山形県山形市釈迦堂  Yahoo!地図 
          雲の峰   幾つ崩て    月の山
          くものみね いくつくずれて つきのやま 
句意:月山に三日月、夕日に映える雲は、幾度、崩れては湧きしただろうか
    入道雲がいくつもいくつも沸き上がってはその姿を崩して行く。
    今は、薄明かりに照らされた月の山が横たえている。
 季語:雲乃峯:くものみね:(入道雲):夏

詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」山形県 月山角兵衛小屋
           語られぬ  湯殿にぬらす  袂かな 
           かたられぬ ゆどのにぬらす たもとかな 
句意:湯殿山神社の神秘は、口外できない掟なので感慨ひとしおで、ひそかに袂を濡らしたりする。
詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」山形県湯殿山
 年 建立
2013.8.22





山形自動車道蔵王PA(上り) 
・場所:山形県山形市釈迦堂  Yahoo!地図 
        涼しさや  ほの三か月の  羽黒山
        すずしさや ほのみかづきの はぐろやま 
句意:羽黒山で夕闇の中、木立を通してに三日月がかかっている。五月雨時期の下界の暑さがまるで嘘のようだ。
詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」 羽黒山南谷

         暑き日を  海にいれたり  最上川
         あつきひを うみにいれたり もがみがわ 
句意:暑かった今日一日を海に流し入れたかのようだ。真っ赤な夕日が広大な最上川河口に沈もうとしている。
・詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」酒田本町の安種亭寺島彦助宅での句会

 年 建立
2013.8.22




 

 山形自動車道蔵王PA(上り)
・場所:山形県山形市釈迦堂  Yahoo!地図 
         あつみ山や  吹浦かけて   夕すゞみ
         あつみやまや ふくうらかけて ゆうすずみ 
句意:雄大な景色の中で温海山(あつみやま)が夕涼みをしている。
詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」 酒田市最上川河口の袖の浦に舟を浮かべながら、夕涼みしたとき
         象潟や   雨に西施が   ねぶの花
きさがたや あめにせいしが ねぶのはな 
・句意:雨にれたネムノ花は、あたかも中国の美女西施が憂いの顔のようと咲いていた
 
西施(せいし):古代中国春秋時代(B.C.770〜403)の末期、越国に居た絶世の美女
 ねぶの花:ネムノ木
・詠んだ時期・場所:1689年「奥の細道」 秋田県象潟市
 年 建立
2013.8.22