ち・つ
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ち
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ち
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ちち
父母の 頻にこひし 雉の聲
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ちちははの しきりにこいし きじのこえ
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・句意:雉の鳴き声を聞いていると、父母がしきりに恋しいと鳴いているように聞こえる。
・詠んだ時期・場所:1688年 杜国と高野山
・句碑の場所:福島県二本松市 隠津島神社
福島県会津若松市 八葉寺
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ちよ
蝶の飛ふ はかり野中の 日陰かな
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ちょうのとぶ ばかりのなかの ひかげかな
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・句意:春の野を折々蝶の飛び交う羽だけが、わずかに野中の日陰である。
春の野原。天気晴朗。さえぎるものとて無い広い野っ原。ここでは日影といっても飛んでいる蝶の羽影だけしかない
・詠んだ時期・場所:1685年 鳴海付近
・句碑の場所:青森県鰺ヶ沢町 営林署近く
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つ
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つきい
月いつこ 鐘は沈める 海の底 |
つきいづこ かねはしずめる うみのそこ
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・句意:鐘ヶ崎では鐘が海底に沈んでいるという。月明りもなく、鐘の音もない十五夜だ。
・詠んだ時期・場所:1689年 敦賀金ヶ崎
・句碑の場所:秋田県南秋田郡八郎潟町 諏訪神社
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つきし
月代や 膝に手をおく 宵の中
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つきしろや ひざにてをおく よひのやど
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・句意:月が昇ろうとして東の空がほの白んできた宵の口。今や始まろうとする初会興行を前に、一座の客は皆膝に手を置き、いささか緊張した面持ちで威儀をただしている。
・詠んだ時期・場所:1690年(元禄3年) 大津市
・句碑の場所:福島県川内村 長福寺
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